講評
斜光が当たり輝く紅葉と、穏やかな田貫湖への富士の写り込みが見事です。このカットは前景の紅葉から富士山にいたるまで斜光をうまくつかまえていて、立体感の表現がとてもいいですね。晴天に恵まれて、富士山を囲い込んだ紅葉と湖面とのバランスが絶妙です。風景写真としてタテ位置写真も撮っておくととてもいいと思います。
講評
前景に置いた赤いツツジ、広がり感と富士山とのバランスが絶妙です。撮影に使われたレンズの画角と前景のツツジまでの撮影距離、花の大きさの捕らえかたがとてもいいですね。
講評
月夜の青みがかかった色合いが題名の厳冬のイメージととても良く合っています。山あいに浮かぶ薄雲に町の明かりが反射している雰囲気はいいですね。富士山に当たる月光は左から当たっているのに対して、手前の林に当たる光は右から。不思議な雰囲気の月光になっています。
講評
青空背景の富士山と丘陵に咲き乱れる赤い花々のコントラストが見事です。光はほぼ順光なのですが、晴れた日の日中ということもあって花の赤色がよく表現されています。斜面に咲く花を下から見上げるように撮られたことで、花の下に適度の黒い影ができ、立体感がでています。
講評
宝永火口近くまで行かれたことで下から見上げる富士が、ぐっと迫力を増しています。前景に置いた赤く色づいた針葉樹と山頂の青空に広がる白雲のカタチがいいですね。ほぼ順光で撮られ、山頂の青空・白雲は偏光フィルターとの効果も見事です。もし機会があれば撮影場所を変えて、手前の紅葉した木々に斜光から逆光が当たるシーンにもチャレンジしてみてください。
講評
夕日で赤く染まった富士山と紅白の梅花との組み合わせがすばらしいですね。富士山の山頂付近をスッキリ見せるために、カメラのアングル(高さ)をもう少し高くして、梅花の枝を山頂から少し下げてみてもよかったかもしれません。もう一歩前に出て、花を大きく撮ってみるのもいいでしょう。
講評
山頂に昇る太陽に照らされ、逆光でススキの穂がキラッと光るさまは見事です。作者はこの逆光で光るススキの穂をより印象深くするために、あえて画面をモノクロームにしたのでしょうか。もっと風を感じさせるためには、そよ風に揺れる穂先をスローシャッターで少し揺らしてみてもいいでしょう。このシーンをより強く、印象深くするなら、穂先の方向が一方方向にきちっとそろった穂先を探すことも効果的です。
講評
これは見事な傘雲です。シャッターチャンスをものにしましたね。長年富士山とかかわりがあっても、私はこのようなシーンに出合ったことがありません。うらやましいかぎりです。この見事な傘雲を背景に、光るススキなどの前景を組み合わせたシーンも撮れるとよいですね。
講評
見事な冬富士で天気にも恵まれて、このようなシーンが撮れたことはとてもうらやましく思います。横位置の写真で、湖面の奥行き水平線で画面を上下に二分している構図は、平凡な印象を与えがちです。カメラのアングルを変えて、カメラに近い前景の大きさを変えてみるのもよいでしょう。いろいろチャレンジしてみてください。
講評
手前から畝のきれいな茶畑、濃緑の木立、二ヶ所の雲海が広がる谷間をはさんでの富士山ととてもきれいに撮れています。惜しまれるのは、茶畑、林、二ヶ所の雲海と富士山がそれぞれ力を発揮し合ってしまった結果、きれいに見えても力が分散しているように感じさせる点です。撮影者に近いところに存在する被写体(この場合は茶畑)の緑が一段と鮮やかなので、富士山は少し小さくなってももう少し画角の広い(広角)レンズに代えてみたり、少し後ろに下がって茶畑の量を増やしてみたりすると、力のある画面になりそうですね。
講評
端整できちっとした画面に仕上がっているのは見事です。前景の赤い木の実が、左上から右下に流れるように咲いているので、富士山を画面の中央ではなくほんの少し右に動かしてもよかったかもしれませんね。画面のバランスを意識して、いろいろと挑戦してみてください。
主催/静岡中央銀行 協力/静岡新聞社・静岡放送