講評
雲海に浮かぶ富士山。前景には満開の桜。まさに日本情緒あふれる誰もが好む霊峰富士山の姿です。安定感のある画面中央に、たなびく雲海を配置し、全体を幻想的に表現することで優雅な写真に仕上がっています。四季折々に見ても飽きが来ない作品です。タイトル「幻想桜富士」も素晴らしいです。
講評
太陽を光源としてその周辺に起こる光の輪「日暈」を大きく見事に捉えてます。気象条件をもとに撮影に至るまで足繁く何回も通ったことでしょう。前景の紫と緑のコントラストあるお花畑、五月晴れの空の青さも清々しいです。作者のイメージが的確に表現された写真です。
講評
春霞なのか。全体を淡く赤みを帯びた作品はどこか日本画のようでもあり気品に満ちています。たなびく手前の雲海をスローシャッターで撮影することで画面に動きが現れ、作者の感動が伝わってきます。構図を引き締める山桜の配置も見事です。右側の黒い枝はカットした方が画面はスッキリと引き立ちます。
講評
荒々しい山肌、ぽっかり大きな口を開けた宝永火口、たなびく白い雲。細部までシャープでなかなか迫力のある晩秋の富士山です。霊峰富士山を比較的小さめに捉えた構図が多い応募作品の中で、主役であるはずの富士山をこれほど大きく捉えた作品は非常に少なかったです。宝永火口に向かって伸びる稜線が美しいです。
講評
満点の星空。北極星を中心に放物線に弧を描く無数の星たち。悠久の宙が長時間撮影(シャッタースピードは何分ぐらいかな?)で見事に表現されています。星座の中心を画面右に置いた構図も的確です。一見すると、星座写真のようですが、画面左下に漆黒の富士山。闇夜に浮かび上がる登山者たちのヘッドライトの白い筋が夜行登山の効果を挙げています。
講評
水平線は中央に配置しない構図が多いですが、この写真は画面中央を二つ折りにしたらピッタリ重なるシンメトリの構図で意図を主張しています。まさにダブル富士です。湖面に映し出された富士山の方がはっきりシャープに見える程の無風状態。さざ波もなく天地逆に表現してもまた面白いでしょう。
講評
山肌が少し赤く染まった富士山、青空にたなびく鱗雲。前景には秋風にそよぐススキ野原。誠に安定感のある構図です。色の処理も綺麗です。
欲を言えば、風にそよぐススキがもう少し動いていたらもっと画面に動きが現れ、秋風も感じられることでしょう。もう少し、シャッタースピードを遅くしたらいかがでしょうか。
講評
この一瞬を撮影するために、何回もこの場所に通ったことでしょう。
朝日に赤く染まる霊峰富士。雲海たなびく白い雲。小舟が描く航跡。真っ赤に染まる鳥居。などなどたくさんの要素が詰まった朝焼けの清々しくも計算された作品に仕上がっています。作者の写真に対する熱意が感じ取れます。
講評
「この光はなんだ・・・オーラが現れている。」幾度となく山歩きをしていてもこんな好条件は非常に少ないでしょう。光線状態がよく、青空に光り輝く光芒の朱色も非常に綺麗です。両サイドの枯れた木がアクセントになっています。これこそ「希望の光」そのモノです。山歩きを続けているご褒美ですね。
講評
「あれ、富士山が逆さまだ・・・。」なるほど、湖面に映っているのですね。水鳥が水面下を見つめている。タイトルも洒落ています。絶妙な風の流れです。富士山の稜線がほんの少し揺れ動いているが、水鳥はシャープに映っています。今にもワルツを踊り出しそうです。
講評
この撮影ポイントはよく雲海、霧が現れるので大勢のカメラマンが足繁く通う場所ですね。それにしてもこんなにも好条件はなかなか現れないですね。赤く染まる空。富士裾野を覆う雲海。手前の谷に湧き上がる霧。雲、空、富士山、谷間の雲海を全てにピントを合わすパンフォーカスで見事に決めています。
主催/静岡中央銀行 協力/静岡新聞社・静岡放送